食事中にむせるようになった方へ|オーラルフレイルという"お口の衰え"のサインと向き合い方|ブログ(詳細)|審美性重視の痛くない治療なら、城東区、京橋のがもう四丁目歯科
Blog
ブログ
活動量の減少
認知機能への影響
寿命そのものへの影響
という連鎖を引き起こしうる――この理解が、オーラルフレイルが注目されている背景にあります。
オーラルフレイルの代表的なサイン
ご自身、あるいはご家族に、次のような変化はありませんか。
① 食事に関するサイン
食事中にむせることが増えた
硬いものが食べにくくなった
食事に時間がかかるようになった
食べこぼしが増えた
飲み込みづらさを感じる
食事の量や種類が減ってきた
② 会話に関するサイン
滑舌が悪くなった気がする
「えっ?」と聞き返されることが増えた
早口でしゃべれなくなった
口を大きく開けて話さなくなった
③ お口の感覚のサイン
口の中が乾く感じが増えた
味が分かりにくくなった
口臭が気になるようになった
口の中の感覚が、以前と違う気がする
④ 生活全体のサイン
外食の機会が減ってきた
同じものを繰り返し食べるようになった
体重が少しずつ減ってきた
人と会う機会が減ってきた
ひとつでも当てはまるなら、オーラルフレイルの可能性があります。
逆に、複数当てはまる場合は、すでに進行している可能性も視野に入れて、早めの対応が望まれます。
なぜオーラルフレイルが、全身の衰えにつながるのか
お口の機能の衰えが、なぜ全身の健康にまで影響するのか――その仕組みを整理します。
① 食べられないものが増える → 栄養が偏る
硬いものが噛めなくなると、自然とやわらかいものばかりを選ぶようになります。
肉・野菜・果物が減り、炭水化物中心の食事に偏りがちです。
すると、たんぱく質・ビタミン・ミネラルが不足し、筋肉量や免疫機能が落ちていきます。
② 食事の楽しみが減る → 食欲そのものが落ちる
噛みづらさ・むせやすさは、食事を「楽しい時間」から「気を遣う時間」に変えてしまいます。
食事への意欲が下がると、食事量そのものが減っていきます。
③ 会話の機会が減る → 社会的なつながりが薄れる
滑舌が落ちる・口臭が気になることで、人と話す機会を避けるようになる方がいらっしゃいます。
社会的な孤立は、心の健康にも、認知機能にも、確かな影響を及ぼすことが分かっています。
④ 唾液が減る → お口の中で細菌が増える
唾液の減少は、お口の中の細菌バランスを崩します。
歯周病や虫歯のリスクが上がるだけでなく、誤嚥性肺炎のリスクにもつながります。
⑤ 噛む刺激が減る → 脳への刺激が減る
噛むという行為は、脳への大きな刺激源です。
噛む回数が減ることが、認知機能の低下と関連していることが、複数の研究で示されています。
つまり、お口の衰えは、お口の中だけの問題では終わらない――これが、オーラルフレイルが重要視される最大の理由です。
オーラルフレイルは"戻せる"段階
ここでとても大切なことをお伝えします。
オーラルフレイルは、早期に対応すれば、元の状態に戻せる可能性が高い段階です。
これが、その先の段階(口腔機能低下症・摂食嚥下障害)と大きく違うところです。
オーラルフレイル:少しずつの衰えが見え始めた段階。戻せる
口腔機能低下症:医学的に診断される、機能低下が明らかな状態。改善は可能だが時間がかかる
摂食嚥下障害:食べる・飲み込む機能が大きく損なわれた状態。リハビリが中心になる
「気づいた時に対応する」ことが、何より大切です。
「年だから仕方ない」と諦めてしまうのではなく、「衰えの始まりに気づけた」と捉えて、ここから対応することが、その先の人生を大きく変えます。
歯科でできる、オーラルフレイルへの対応
がもう四丁目歯科では、オーラルフレイルへのご相談を次のような流れで進めています。
1. お口の機能の評価
噛む力の測定
舌の動き・力の評価
飲み込み機能の確認
唾液量の測定
滑舌の評価
これらを総合的に見て、現在のお口の機能を客観的に把握します。
2. 原因の特定
お口の機能の衰えには、いくつかの原因が考えられます。
歯を失ったままになっている
入れ歯が合っていない
噛み合わせのバランスが崩れている
唾液が少なくなっている
全身疾患・服薬の影響がある
生活習慣・運動不足の影響がある
何が一番大きな要因なのかを、診査によって明らかにします。
3. 対応プランの提案
原因に合わせて、
噛める歯を取り戻す(入れ歯・インプラント・ブリッジなど)
噛み合わせを整える
唾液腺マッサージ・口腔体操の指導
食事内容のご提案
必要に応じて医科との連携
を組み立てます。
4. 継続的なメンテナンスとフォロー
オーラルフレイルへの対応は、一度の処置では完結しません。
継続的に通っていただきながら、機能の変化を見守っていくことが大切です。
担当衛生士による定期的な評価とフォローを通じて、長期的に支えていきます。
ご家族にできること
オーラルフレイルは、ご本人が自覚しづらい変化です。
ご家族からのお声がけが、対応の入り口になることが少なくありません。
ご家族として、
食事中にむせる回数を、何気なく見守る
食事の量・種類の変化に気づく
外食を一緒に楽しめる頻度を意識する
「ちょっと相談しに行ってみない?」と歯科への通院を促す
通院に付き添う
といった関わり方ができます。
「親に歯医者に行ってほしいけれど、本人が乗り気でない」――こうしたお声を、本当によく聞きます。
そんな時は、**「治療のために行く」ではなく、「現状を一度知るために行く」**という言い方で誘ってみてください。
医院に来ていただいてから、その後の対応をご一緒に考えることができます。
通い始めるなら、今がいちばん早いタイミング
オーラルフレイルへの対応は、早ければ早いほど、選べる手段が多くなります。
逆に、放置した結果、
噛める歯がほとんど失われてしまった
入れ歯ですら、もう合わせるのが難しい状態になった
飲み込み機能まで損なわれてしまった
という段階になると、対応できる範囲が一気に狭くなります。
「まだ大丈夫」「もう少し様子を見てから」――この後回しが、最も悔やまれる結果につながりがちです。
サインに気づいたタイミングが、いちばん早いタイミングです。
こんな方は、一度ご相談ください
食事中にむせることが、増えてきた方
硬いものが、以前ほど食べられなくなってきた方
食事の時間が、長くかかるようになってきた方
親世代の食事や体重の変化が気になっているご家族
お口が乾く感じが、強くなってきた方
滑舌の悪さを、自覚するようになった方
入れ歯を使っていて、合わなくなってきている方
高齢のご家族の介護をされている方
「年だから仕方ない」と諦めていた方
「治療というより、まずは現状を知りたい」――そんなお気持ちでのご来院で、まったく問題ありません。
80歳で20本以上の歯を残すために
「8020(はちまるにいまる)運動」という言葉を、聞かれたことがあるかもしれません。
80歳で、20本以上のご自身の歯を残しましょう――そんな目標を掲げた取り組みです。
近年、その達成率は着実に上がってきています。
ただ、達成できる方とそうでない方の差は、
早い段階から定期的に通っている
担当衛生士による継続的な管理を受けている
お口のサインに早く気づいて対応している
ご家族のサポートが届いている
といった**「日常の積み重ね」**にあります。
8020の達成は、80歳になってから頑張るものではありません。
50代・60代の段階で、どんな関わり方をしていたかで、ほぼ決まります。
そして、その手前のオーラルフレイルのサインに気づけるかどうか――ここが、人生後半のお口の健康を決める最大のポイントです。
"気づけた人"だけが、その先を変えられる
連載を通じて、私たちは繰り返しお伝えしてきました。
40代の歯の失い方は、その前の段階の蓄積で決まる
銀歯のやり直し時期は、症状が出る前に判断するのが望ましい
インプラントは、入れた後の関わり方で結果が分かれる
担当衛生士との継続的な関係が、長期的な健康を支える
そして今回お伝えしたいのは、
お口の衰えは、気づけた人だけが、その先を変えられる
ということです。
サインは、必ず出ています。
それを「年のせい」と見送るか、「整える機会」と捉えるかで、5年後・10年後の生活の質が確かに変わります。
ご自身のためだけでなく、ご家族のためにも――サインに気づいたタイミングで、お気軽にご相談ください。
ご予約・お問い合わせ
医療法人 がもう四丁目歯科
〒536-0004 大阪市城東区今福西3丁目1-3 M'プラザ蒲生四丁目駅前1階
(地下鉄蒲生四丁目駅 2番出口 徒歩10秒)
TEL:06-6180-9991
初診専用ダイヤル:0120-619-758
【監修】医療法人 がもう四丁目歯科 理事長 廣松秀隆